マッチングアプリを始めたいけれど、サクラや業者がいるのではと不安になっている人もいるでしょう。
結論からいうと、サクラや業者はあらゆるマッチングアプリや出会い系サイトに潜んでいる可能性があります。
重要なのは、「サクラや業者に会ったとき、どのように対処するか」です。
本記事では、サクラや業者の見分け方・特徴・実際に起きたトラブル事例・対処方法などを紹介していきます。
- マッチングアプリでサクラや業者を見分ける方法がわかる
- サクラや業者の特徴を知っておくことで自分の身を守れる
- 安全に利用できるマッチングアプリも存在する
【基礎知識】マッチングアプリに存在するサクラ・業者・悪質ユーザーとは?
マッチングアプリにいるとされる「サクラ」や「業者」、「悪質ユーザー」とはどのような存在なのか解説していきます。
マッチングアプリに存在するサクラと業者とは?
「サクラ」はマッチングアプリの運営会社が用意した、実際には存在しないユーザーです。サクラは主に女性ユーザーのふりをして男性ユーザーに近づき、アプリで出会いがあるように見せかけたり有料のプランへ誘導したりするのが目的です。
「業者」とは、マッチングアプリ上で援助交際やネットワーク商法・違法なビジネスの勧誘、アダルトサイトへの誘導などを行う人物が該当します。「サクラ」も「業者」もプロフィールを見ただけでは一見判別がつきません。
「サクラ」は実在しない人物なので、アプリ外では実際に会うことはできませんが、「業者」は実際に会った上で勧誘行為を行うこともあります。
キャッシュバッカーとは?悪質ユーザーも存在する
マッチングアプリのキャッシュバックサービスを悪用して、換金目的でアプリを利用する人のこと
「キャッシュバッカー」は、マッチングアプリに用意されているキャッシュバックサービスを利用し、男性会員をアプリに誘って有料プランに加入させキャッシュバックを受け取るのが手口です。出会い系サイトだと、男性とのメールのやり取りで女性にポイントが入る仕組みもあり、ポイント稼ぎ目的で積極的に男性に声をかけているキャッシュバッカーもいます。
「悪質ユーザー」とは、詐欺目的や換金目的でアプリを利用する人に加え、相手に暴言を吐いたり性的なメッセージを送ったりストーカー行為をしたりするなど、迷惑行為を行うユーザーのことをいいます。
マッチングアプリに潜むサクラや業者の8つの特徴
本章では、マッチングアプリに潜むサクラや業者の特徴を8つ紹介していきます。マッチングアプリでサクラや業者に出会わずに、よい出会いをしたいと思っている人は、ぜひチェックしてみてください。
- ビジュアルやスペックがあまりにもよすぎる
- 異性受けを狙いすぎている写真を使用
- プロフィールの内容が適当・手抜き
- マッチングしてすぐにアプリ外で連絡しようとする
- 他の出会い系サイトに誘導する
- マッチングしてすぐでも積極的
- 返信がやたらと早い
- Facebookの友達数が少なすぎる
①ビジュアルやスペックがあまりにもよすぎる
ビジュアルやスペックが他の会員に比べてよすぎる人は、サクラや業者の可能性があります。モデルのような美男美女は、マッチングアプリを利用しなくても出会いはあるでしょう。
あまりにも美男美女からいいねやメッセージが来た場合は、「業者かも」と疑う習慣を付けておきましょう。プロフィール写真はネット上で拾ってきた画像で美男美女を装っているため、1枚しか用意されていない場合が多いです。
「この人怪しいかも」と思ったら、プロフィール写真をGoogleレンズで画像検索してみましょう。
②異性受けを狙いすぎている写真を使用
サクラや業者は、プロフィールの写真に露出の多い服装やセクシーな写真を使用していることがあります。まじめに出会いを求めている女性ユーザーは、ヤリモクの男性から注目されるようなセクシーな写真をプロフィールには載せません。
男性のユーザーの注目を集めて、簡単に会えそう・付き合えそうな雰囲気を出しているのがサクラや業者の特徴です。ひときわ目を引くようなセクシーな写真の人からコンタクトが来たら、相手の動向を慎重に見極めたほうがよいでしょう。
③プロフィールの内容が適当・手抜き
自己紹介が1行程度と短かったり、趣味や価値観が記載されていなかったりするプロフィールは、サクラや業者の疑いがあります。記載されていても内容があいまいで具体的に説明せず、職業や居住地もぼかして記載していることがあります。
プロフィールは相手に自分をアピールする大事な部分なので、プロフィールをないがしろにしている人は真剣な出会いを求めているとはいえません。出会い以外の目的でアプリを利用している可能性があるため、注意しておきましょう。
④マッチングしてすぐにアプリ外で連絡しようとする
通常であれば、マッチングしてすぐにアプリ外で連絡を取るのは不安だと思う女性が多いものです。にもかかわらず、メールアドレスやLINEの交換を積極的に行ってくる人は、業者の疑いがあります。
たとえば大手マッチングアプリの「タップル」は、規約によりアプリ外での連絡先交換が禁止です。理由は近年LINEやメールアドレスなど連絡先を交換後に、違法なビジネスやネットワーク商法などへ勧誘されるなど、トラブルに発展するケースが増えているからとしています。
マッチング後にすぐにアプリ外で連絡を取り合おうとする相手には、男女問わず警戒するようにしましょう。
⑤他の出会い系サイトに誘導する
他の出会い系サイトをすすめてきたり、「自分の紹介で入るとお得になる」などと勧誘してきたりする人は、前述したキャッシュバッカーや業者の可能性が考えられます。規制が厳しいものの利用者数の多いサイトやアプリから、キャッシュバック制度のある規制の緩いサイトへ誘われた場合は、高確率でキャッシュバッカーの餌食になっています。
出会い系サイトにかかわらず、外部のサービスへ勧誘や誘導される場合は、ほぼ業者とみて間違いありません。
⑥マッチングしてすぐでも積極的
マッチング後すぐに積極的に会おうと誘ってくるのは、サクラや業者の可能性が高いです。一般的に女性はマッチングアプリで出会った相手とはメッセージのやり取りを十分行って、相手の人柄を見極めてから会いたいと思っています。
十分なメッセージのやり取りを行わないままに、すぐに会おうといってくる相手や、すぐに連絡先を交換しようと持ち掛けてくる相手は、サクラや業者の恐れがあり注意が必要です。
マッチングしてすぐでも積極的に連絡先を交換しようとしたり、直接会おうとしたりする相手は「ヤリモク」の可能性もあるので注意してください。
⑦返信がやたらと早い
マッチングアプリ上でサクラや業者として活動している人は、1日中アプリに張り付いています。したがって、こちらからメッセージを送ると即返信が返ってきます。
- いつ見てもログインしている
- メッセージの返信がやたらと早い
- 1回のメッセージは短文
- メッセージの内容が薄い
上記のような特徴があれば、サクラや業者からのメッセージの可能性があります。やり取りの際は注意深く観察しておきましょう。
⑧Facebookの友達数が少なすぎる
サクラや業者かどうかを見分けるためには、Facebookの友達数で確認する方法もあります。Facebookの友達数が少なすぎる人は、架空の人物を装うために急ごしらえで用意したアカウントとも考えられます。
しかし、中にはFacebookに登録したけれど合わなくて続けていないという人や、本当に友達が少ないだけの人もいることでしょう。Facebookには友達を増やしたい人が集まるグループもあり、見知らぬ人同士で友達登録しあうことも行われています。
上記のような理由から、Facebookの友達数だけではサクラや業者だと断定するのは難しいです。Facebookの友達数はあくまで参考程度ではあるものの、サクラや業者を見分ける際のチェック項目として覚えておいてください。
マッチングアプリでサクラや業者によるトラブル事例
マッチングアプリで実際にサクラや業者によるトラブルが起きていることは、あまり知られていません。どのような事例があるのかを知っておくことで、自分が被害に遭うことを防げます。
本章では具体的なトラブル事例を紹介していますので、サクラや業者の手口を頭に入れておきましょう。
トラブル①悩みを聞くだけで報酬がもらえると聞き騙された
悩みを聞くだけで報酬がもらえるという出会い系サイトに登録した。報酬をもらうためにサイト内ポイントの購入を求められ、電子マネーで課金したが、報酬は得られず、サイトにアクセスできなくなった。どう対処したらよいか。
引用:国民生活センター
悩みごとを電話やメール・チャットなどで聞いてアドバイスする、という副業は実際に存在します。しかし、マッチングアプリや出会い系サイトは男女の出会いが目的なので、悩みを聞いて報酬がもらえることはありません。
本事例のサイトの場合は、サイト全体が詐欺を行うために作られた「サクラサイト」である可能性が高く、悩みごとがあると相談してきた人もおそらくグル(仲間)でしょう。マッチングアプリで知り合った人から「高収入の副業がある」「誰にでもできて報酬がもらえる」など、一見魅力的に思える誘いがある可能性もあります。
魅力的な誘いには裏があるものです。すぐに誘いに乗らずに、一度立ち止まって周りの人に相談したりサイト名を検索したりしてみましょう。
トラブル②女性の連絡先を聞くために次々とお金を支払った
マッチングアプリで知り合った女性と連絡先を交換するために、ポイント代金をクレジットカードで次々に支払ったが、結局連絡先は交換できなかった。返金してほしい。
引用:国民生活センター
女性がマッチングアプリから雇われたサクラであった場合、女性が男性とのやり取りを長引かせることでポイント代金がより多く発生し、運営会社の利益があがります。一方で、女性が一般ユーザーで、男性とのやり取りを続ける中で相手を見極めていて、結果的に合格点に至らずフェードアウトしたとも考えられます。
どちらのパターンだったとしても、重要なのは冷静になって考えることです。「この女性を何としてでも落としたい」と夢中になってしまうと、手に入るまで熱くなってしまうのは、ゲームセンターのクレーンゲームと同じ心理です。
「コンコルド効果」「サンクコスト効果」とも呼ばれる心理状態で、競馬やパチンコなどギャンブルのときにも同じ状態になっています。なかなか連絡先が交換できず、関係がうまく進んでいないならば、思い切って別の人に目を向けてみることも必要です。
トラブル③ロマンス詐欺
英国在住の韓国人と称する男とSNSで知り合い、一度も実際に会わないまま結婚を約束。
「仕事で必要な金を立て替えてくれないか。
立て替えてくれないと契約違反で警察に捕まって刑務所に入ることになる」などとSNSを通して連絡が。
男を信じていた女性は、指定された口座に複数回振込入金してお金をだまし取られた。
ロマンス詐欺とは、マッチングアプリなどで出会い実際に会ったことがないにもかかわらず、相手に恋愛感情を抱いてしまい金品を騙し取られる詐欺です。
- 「二人の将来のために一緒に投資しよう」
- 「一緒に住むための家を買おう」
- 「会いに行くから旅費を送ってほしい」
被害者は男性は50〜60代、女性は40〜50代が多く、最初のきっかけとしてマッチングアプリやInstagramが利用されています。最近のロマンス詐欺の特徴として、9割がLINEでやり取りをし、投資名目で金銭を奪うものが全体の7割を占めています。
マッチングアプリで知り合い、相手から猛烈なアタックを受けたあと、LINEを交換し投資に誘われたらほぼロマンス詐欺だと思って間違いないでしょう。実際にお金を振り込んでしまう前に、周囲の人や警察へ相談してください。
参考:SNS型ロマンス詐欺(警察庁)
マッチングアプリでサクラや業者から被害を受けたときの対処法
万が一マッチングアプリでサクラや業者から被害を受けたときに、どのように対処したらよいのかを解説していきます。
メッセージのやりとりなど証拠を残す
サクラや業者から被害を受けたら、該当する会話の履歴や、やり取りをしたスクリーンショット、請求書などがあれば証拠として残しておいてください。後日警察に通報したり法的な対応を取ったりする際に役に立ちます。
サクラや業者は相手にバレたことがわかると、アカウントを削除して証拠隠滅しようとします。少しでも不審に思う相手とのやり取りは、こまめにスクリーンショットを撮って保存しておくとよいでしょう。
マッチングアプリの運営に通報する
もしもサクラや業者と思われる会員がいた場合は、マッチングアプリの運営に通報しましょう。マッチングアプリによっては、24時間365日の監視を行い、不審ユーザーへの警告や退会処分対応を行っています。
警察や公的な相談窓口に相談する
投資詐欺などの犯罪被害にあった場合は、警察や公的な相談窓口に相談してください。
- 警察の生活安全課へ相談
- 警察相談専用電話 「#9110」を利用する
- 消費者ホットライン「188」
警察へ直接出向いて相談するのは気が引けるという人には、警察相談専用電話番号「#9110」の利用がおすすめです。全国どこからかけても、お住まいの地域の相談窓口につながります。
全国の消費生活センターでは、クーリングオフの手続きなど、消費者からの相談を公正な立場で処理しています。消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活相談窓口へつないでくれる仕組みです。
サクラや業者に被害を受けているかもと思うときは、一人で抱え込まずに相談窓口や家族・友人などにも話してみてください。
弁護士に相談する
マッチングアプリで詐欺の被害にあって多額の金品を騙し取られた場合は、弁護士に相談することも検討してみましょう。警察への相談は加害者の刑事処分のみで、騙し取られたお金が返ってくるわけではありません。
弁護士に相談すると、個人では難しい出会い系サイトの調査や交渉も代わりに行ってくれて、返還請求の結果被害金の一部が戻ってくる可能性があります。
サクラや業者を回避しやすいおすすめマッチングアプリ3選
本章では、サクラや業者を回避しやすい、安心で安全なマッチングアプリを3つ紹介しています。不安や心配なくマッチングアプリを利用するために、信頼できる運営会社を選びましょう。
Pairs(ペアーズ)【金融機関なみの本人確認で安心】
運営会社 | 株式会社エウレカ |
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安全対策 | IMS認証を取得 24時間365日の監視体制 通報・ブロック機能 ガイドラインとセーフティセンター |
利用目的 | 恋活・婚活 |
会員数 | 2,000万人 |
男女比 | 6:4 |
主な年齢層 | 男性:20代後半~30代後半 女性:20代前半~30代前半 |
月額利用料 | 男性:月額3,700円 女性:無料 |
ペアーズは、若い世代を中心に人気のマッチングアプリです。累計会員数は2,000万人を突破し、累計で70万人以上がペアーズを経て交際・結婚しています。
ペアーズでは安心安全への取り組みも積極的に実施されており、24時間365日オペレーターによる監視体制で悪質ユーザーの排除を行っています。本人認証には金融機関でも使われているシステムが利用されていて、必ず公的証明書による本人確認が行われているので安心です。
Omiai(オミアイ)【24時間投稿内容を監視】
運営会社 | 株式会社Omiai |
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安全対策 | IMS認証を取得 24時間体制のパトロール 日本国外からの利用禁止 プライバシー認証マーク「TRUSTe」を取得 |
利用目的 | 恋活・婚活 |
会員数 | 900万人 |
男女比 | 5:5 |
主な年齢層 | 男性:20代後半~30代後半 女性:20代前半~30代前半 |
月額利用料 | 男性:月額3,900円~ 女性:無料 |
オミアイは、真剣に結婚を考える利用者が多く集まるマッチングアプリです。安全にマッチングアプリが利用できるように、環境の健全化に取り組むと同時に、ユーザーへの啓蒙活動も行っています。
オミアイのサイトにある「セーフティーセンター」では、ユーザー自身に「自分の身は自分で守る」意識を高めてもらうために役立つ情報がまとめられています。初デートの前に気を付けることや悪質ユーザーの見分け方など、マッチングアプリを利用する人は知っておくべき情報が満載です。
マッチングアプリ初心者はもちろん、長く利用しているという人も再度確認しておくと、いざというときに役立つでしょう。
ゼクシィ縁結び【なりすまし対策済み】
運営会社 | 株式会社リクルート |
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安全対策 | 本人・年齢確認の実施 個人情報保護体制の整備 24時間体制でのパトロール 違反報告機能 |
利用目的 | 恋活・婚活 |
会員数 | 210万人 |
男女比 | 5:5 |
主な年齢層 | 男性:30代 女性:20代~30代 |
月額利用料 | 男性:月額4,378円 女性:月額4,378円 |
ゼクシィ縁結びは、リクルートグループが運営するマッチングアプリです。安全性を重視したサービス内容で、本格的に結婚を意識している男女からの支持が高くなっています。
メッセージ交換の前に、本人確認のための証明書提出が義務付けられているので、なりすましや年齢詐称ができない仕組みです。さらに安全対策として、24時間365日対応の専門スタッフによるパトロールが実施されています。
違反報告も随時受け付けているので、不審なユーザーがいたらすぐに対応してもらえるのも安心できます。
【まとめ】サクラ・業者の特徴をおさえた上で、マッチングアプリで恋活しよう
本記事では、マッチングアプリに存在するといわれるサクラや業者について詳しく解説しました。安心安全に十分な取り組みがなされているマッチングアプリを選ぶことで、サクラや業者を回避し、快適にマッチングアプリを利用できます。
しかしながら、悪質な業者の手口は年々巧妙化しており、油断は禁物です。サクラや業者の特徴や手口を知っておくことで、自分の身を守ることにつながります。
正しい知識を身に付けて、安全で快適にマッチングアプリを楽しみましょう。