カンナムからトーキョーへ
オアシスの行方を唱いつぐ夜京畿(キョンギ)民謡歌手、<イ・ヒムン>。在日コリアンの父と、韓国の⺠謡歌手の母のもとに生まれ、 富の象徴であるソウル・江南で生まれ育った。最新作『カンナム・オアシス』で唄われているのは、⺠謡を始める前に在った人生。今は声も思い出せない父の記憶を、母の言葉を通してのみ知る、家族の物語。———ランちゃん、木村さん、円稼ぎ、ひとめぼれ、亡命、本妻、金、病、孤独……巡りゆく人生のどこかにオアシスを求めて。せつせつと、ユーモラスに、母のソリ(唱)を奏で続けていく。本公演は、『カンナム・オアシス』をともに制作した、3人組のフリー・セッション・バンド<カデホ>との貴重なバンド編成で本作の世界を表現。ゲストに<VIDEOTAPEMUSIC(Band Set)>を迎え、東京の江南とも言える⻘山に現れる、一夜限りの 『カンナム・オアシス』ショーを、お楽しみあれ!